不完全燃焼のまま、プロ生活は幕を閉じた。10月1日。球団幹部から来季構想外と告げられたときのことを、阪神?清原大貴(24)ははっきりとは思い出せない。
「打撃投手での契約を提案されたんですが、“少し考えさせてください”と言いました。幸いにも、さまざまな方面から連絡もいただいていたので」
24歳で迎えた6年目のシーズン。開幕こそ2軍スタートだったが、確かな手応えをつかんだ年でもあった。5月15日のオリッ
ニューバランス ランニングシューズクス戦(甲子園)で1軍昇格即初登板し、2回を零封。李大浩(イデホ)、糸井ら強打者をねじ伏せた。「あの2人を抑えられたのは自信になった」。だからこそ、タテジマを脱ぐことになった事実が悔しくてたまらない。
12球団合同トライアウトを受けたが、声は掛からなかった。社会人野球の練習にも参加し、一時は台湾行きも考えたほど。悩み抜いた末、出した最後の決断は「ユニホームを脱いで、夢だった柔道整復師になる」――。
西宮市内から大阪市内へ住居も移し、専門学校で一から勉強を開始する。空いた時間で、未来のプロを目指す子供に野球教室も行うといい、側面から
ニューバランス 574「野球」というスポーツに携わっていく。
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