ロシアでコスプレ文化が根付き、多くの若者が熱狂している。ただ、コスプレ文化がもっと認知され、コスプレ文化を元に日本との交流を進めていくためにはさらにコスプレファン、日本のアニメファンを増やしたいところだ。前段で述べたように、二次制作物やコンテンツの市場が成熟していないからこそ、ほかの面からコスプレ文化を成熟させていく必要がある。
西田さんは「コスプレイヤーに次のステージがあればいい」と語る。コスプレイヤーとして知名度を上げても、その後モデルになったり、
ニューバランス996歌手としてデビューしたり、商業的に成功している例がまだない。トップコスプレイヤーといえども20代半ばになると自ら卒業してしまう。だが、商業的に成功を収めるコスプレイヤーが現れれば、その裾野が広まるはずだ。
かつて西田さんは、日本のメディアからロシア人のコスプレイヤーのブッキングを依頼された経験があるそうだが、ほとんどが未成年であることと、ビザの問題から実現しなかった。この経験からも、「ロシア国内で独自のマーケットを作っていく必要」を感じているという。また、ロシアには字幕を見る文化がなく、テレビや映画館で流れる他国の映像コンテンツはほとんど吹き替えであるため、声優の需要は見込めるはずだともいう。
コスプレイヤーの先に、
ニューバランス1400アニメ文化に還元できるようなステージができれば、ロシアのコスプレ事情に好循環が生まれ、さらに拡大するかもしれない。
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