ロシアには、コスプレを楽しむ場としてアニメイベントが存在する。アニメイベントは、「アニメパーティーとアニメフェスティバルの2つに分かれています」と西田さん。
アニメパーティーは、初心者コスプレイヤーやコスプレをしていないアニメファンなどが集まり、誰もが参加しやすい環境が整っている。昼に行われるデイパーティーは、小学生から参加できて、家族連れもいる。モスクワ市内で週に1~2回ほど開催され、50人ほどが集まる。
一方、アニメフェスティバルは、文化会館など舞台のある建物で行われ、1000~3000人が集まる。ステージではコスプレイヤーのため
ニューバランス ランニングシューズの演目が用意されていて、ファッションショーや寸劇、コスプレコンテストが開催される。ボロネジで行われるロシア最大のアニメフェス「全ロシア日本アニメフェスティバル」には、毎年3000~4000人が集まる。
このようなイベントが誕生したのはさかのぼること十数年前。アニメファンが集う場を求めた結果だ。それまでは、コスプレ以外のファンの活動がなかったが、ロシアの若者のなかで元々娯楽として定着していたクラブ文化とアニメ文化が融合し、アニメパーティーが誕生した。そして、コスプレをするだけではなく、パフォーマンスとして人々を楽しませられるエンターテイメントイベントとしてアニメフェスティバルが生まれたのだ。このような経緯があり、アニメイベントの多くは「コスプレイヤーが主体となって開催している」という。
ここまでアニメ文化が盛り上がっているのだから、コスプレと同じく日本で盛り上がっている「コミックマーケット」のような同人誌即売イベントがありそうなものだが、実はロシアではコミケは存在しない。
その理由について、西田さんは「そもそもロシア人はコンテンツに金を払う習慣がない」と話す。もともと国内の漫画市場もほとんど存在しないことに加え、日本のように二次制作物や映像コンテンツ?音楽コンテンツ?キャラクターグッズを
ニューバランス 574コレクションする文化がないのだ。
西田さんが行ったアンケートによると、ロシアのアニメファンが1カ月にアニメ関連商品にかけるお金は、約3000円以下が最も多く約7割を占めたという。それに対し、コスプレイヤーが1カ月でコスプレ関連商品にかけるお金は約1万円が多かった。二次制作物やアニメグッズは買わないが、コスプレ用のグッズは買うというロシアのアニメマーケット独特の特徴が読み取れる。
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