世の中あらゆるものに名前がある。でも、なかには「それって誤表示じゃない?」と思われるほど実態に合わなかったり、一見矛盾してるような名称で呼ばれているものも少なくない。そんな“名は体を表さない”物件について、変な名前を研究した本『あんまりな名前』の著者?藤井青銅氏に聞いてみた!
◆利用者側に実害がなくて、ネタにできるような誤表示なら許せます
おかしな名称で僕が好きなのは、ひとつずつ理路整然と積み重ねていったら最終的に妙なことになっちゃったやつ。たとえばネズミキツネザルという動物がいるんですけど、まずキツネみたいな顔をしたサルにキツネザルと名づけた。ところが、さらに小さい新種が発見されたので「小さい」の意で「ネズミ」がついて3種混合生物みたいになっちゃった。
あと、桃太郎というトマトがありますよね。
ニューバランス 1400トマトで桃ってそもそもおかしいんだけど、人気品種なもんだから「桃太郎サニー」「桃太郎はるか」とかいろんな系統が出て、ついにはミニトマトの「小桃」というのが出た。桃太郎はまだいいとして、小桃って完全に「小さい桃」じゃないですか。それがOKになっちゃうところが面白い。
さらに極めつきは、ハツカダイコンの「さくらんぼ」。もう何がなんだかわからない。ひどい誤表示ですよ。
誤表示は誤表示でも、利用者側に実害がなくて、ネタにできるようなものは許せます。東京ドイツ村なんて、誰が見てもわかるツッコミどころがある。そういうのはまあ、いいんじゃないかなと。一方、東横線に学芸大学と都立大学という駅がありますが、どちらもそこに大学はない。都立大は大学自体の名前が変わったから間違える心配もないけど、学芸大は受験生とかが間違える可能性はある。それはよくない誤表示ですね。そこで間違えるような受験生はたぶん受からない
アディダス スニーカーでしょうけど。
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